久保純夫さんの第十五句集『季語情況論』を刊行しました。
直近2、3年の作品を中心に、
実景と記憶、現実と非現実の間を行き来するような632句が収録されています。
好きな句をいくつか挙げさせてもらいます。
白梅のたどり着きたる火縄かな
人形の扱いをされ雛の夜
種芋の触れ合うている微熱かな
フレディと名付けしナイフ青葉闇
転寝に林檎の匂う軀かな
邯鄲の不得意はただ愛すべし
焼芋に黄泉の匂いがしているよ
干布団しずかに抜けてゆく昔
季節ごとの久保彩さんの動植物のカットも楽しいです。
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