妹尾 健 近詠句集 旦暮集

妹尾 健 近詠句集 旦暮集

妹尾 健・著
いまの私はさきの二冊の句集を大切にしたいと考えている。しかしもし起承転結の形式があるとすれば、本句集はその転の部分にあたる――(「あとがき」より)
近詠1124句。巻末に久保純夫氏による「妹尾健句集『旦暮集』評 ― 寒林の哲学者」を収録。

自選10句

春埃はらってめくる古語辞典
文法を切なく思うつちふる日
三食はきっちり食べる花粉症
毛虫かく生きれば人に嫌われて
宿敵を失う不安晩夏の日
身体のどこかが開く大西日
日輪草母亡き日々を生きるなり
万象に抗いて立つ鶏頭花
北風に抗う術は心得て
冬の星ひりひりひりと舌痛し

【著者紹介】
昭和23年 兵庫県伊丹市生まれ。昭和47年 龍谷大学文学部(院修)卒業。平成26年 日本大学(通信制)文理学部哲学専攻卒業。
著作に、句集『綴喜野』、『洛南』、評論集『俳句との遭遇』、『詩美と魂魄』、『妹尾健俳句評論論文選Ⅰ・Ⅱ』
現在、『コスモス通信』隔月刊 編集発行、俳誌『豈』同人、『儒艮』同人、文藝家協会会員、現代俳句協会会員、大阪俳人クラブ会員


A5判 104ページ
2025年1月19日発行
非売品